AngelFish.jp
このサイトは熱帯魚の女王と呼ばれるエンゼルフィッシュ(Pterophyllum scalare)をプロブリーダーによる
長年の飼育・繁殖経験に基くノウハウの一部を公開しの魅力と飼育・繁殖など総合情報を提供するサイトです。
徹底飼育マニュアル
コンテンツ一覧
第1章 エンゼルフィッシュってどんな魚?

第2章 失敗しないエンゼルフィッシュの購入ポイント

第3章 飼育に最適な水槽サイズと飼育可能なサイズと量について

第4章 エンゼルの飼育に最適な濾過装置とは?

第5章 エンゼルフィッシュにとって最適な餌はどんな餌?

第6章 飼育可能な水質・水温と最適な水質・水温について

第7章 エンゼルフィッシュと相性の悪い魚達

第8章 エンゼルフィッシュと相性の良い魚達

第9章 改良品種によって異なる飼育の難易度について

第10章 エンゼルフィッシュの寿命と繁殖可能な年齢について

第11章 輸入エンゼルとエンゼル病について

第12章 エンゼルの調子が悪い? 病気とその対処方法について

第13章 エンゼルフィッシュの水槽レイアウトについて
 
 
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■徹底飼育マニュアル
  (第1章〜第13章まで)

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エンゼルフィッシュ徹底飼育マニュアル 第11章
輸入エンゼルとエンゼル病について
 
 エンゼルフィッシュを「飼い難い魚」とレッテルの貼られる最大の原因となっているのがこのエンゼル病です。 人によって呼び方は異なり、「エンゼル病」・「エンゼルエイズ」など多くの呼び名が存在します。 エンゼルの病気については色々な種類がありますがこのページではその中で最も注意が必要なブリーダーが最も恐れる「エンゼル病」について説明をします。

 このページに記載している情報は数年前にエンゼルの新たな血統を導入する際に徹底した隔離飼育による防衛策を講じたのにも関わらず、エンゼル病の飛火により数千匹のエンゼルを犠牲にした苦い経験を元に記載したものです。

 エンゼルフィッシュを初めて購入される場合だけではなく、新たにエンゼルを購入する場合も新しいエンゼルが病気を持ち込んでいままで飼育していたエンゼルも全滅すると言う話も度々聞かれますから十分過ぎるほどの注意をして頂ければ幸いです。

 
 世界中のエンゼルブリーダーを危機に
           追い詰めた恐怖の「エンゼル病」
 
 この病気は記憶が確かではありませんが1985年辺りに初めて発生し、世界中に飛火して大流行してしまった恐怖の病気です。 この病気はエンゼルフィッシュだけではなく、ディスカスにも感染する病気で、「ディスカス病」や「ディスカスエイズ」とも呼ばれています。 この病気の最大の特徴は何と言っても驚異的な致死率を秘めた伝染性の極めて高い病気だと言うことです。 少なくとも国内外のエンゼル、ディスカスブリーダーがこの病気によって廃業に追い詰められた人も少なくないほどの恐怖の病気です。

 
 エンゼル病とディスカス病について
 
 エンゼル病もディスカス病も基本的には同じ病気だと思って問題はありません。 しかし、体力のあるディスカスの場合は「グリーンFゴールド」や「エルバージュ」と言った細菌性の病気に効果のある薬を使用してディスカスが病気に対する免疫が出来るまで病気の進行を抑えることが出来れば完治する場合が非常に多いに対し、エンゼルフィッシュの場合は病気に対する抵抗力が弱く、今現在でも「死の病気」として多くのブリーダーに恐れられています。

 
 エンゼル病は特効薬の無いウイルス性感染症?
 
 上記の文から「ディスカスなら直るのに?」と不思議に思われる方もいると思いますが、ディスカスはこの病気に対して抵抗力が非常に強い上に輸入されてくるサイズもエンゼルより大きい為、体力もあるのが治療できる一つのポイントのようです。 しかし、エンゼルフィッシュの場合は病気に対する抵抗力が弱く、私の経験ではS・Mサイズのエンゼルの場合、感染した場合は約7割以上、酷い時は全滅してしまうほどに驚異的な致死率を誇る病気です。 その上、感染力が非常に強くエンゼル病の発生した水が1滴でも別の水槽に混入するだけでその水槽のエンゼルも全てエンゼル病に感染してしまうほどの強力な感染力を持っています。 ディスカスの治療方法から見て治療に最も効果のある魚病薬は細菌性の病気に効く「グリーンFゴールド」や「エルバージュ」などが少なくとも何もしないよりは病気の進行を遅らせる程度の効果はあるように思えます。

 エンゼル病の潜伏期間は約7日から10日間
 
 この病気の非常に厄介な点が感染しても病状が現れるまで1週間以上の時間が掛かる場合がある点です。 感染しても数日間は何も問題なく魚は過ごしているので見分ける事は極めて困難です。
 初期症状もPH値が下がったときのような「何となく調子が悪い…」と言う状態から徐々に体が粘膜に多量の覆われて日を逐うごとに状態が悪くなっていく症状を現します。


 
霞ヶ浦を中心に大きな被害を出した
    ウイルス性感染症とエンゼル病について
 
 2004年に大きなニュースとなったのが今まで日本に存在していなかったウイルスの進入により莫大な被害が出た「コイヘルペスウイルス」です。 詳しい進入経路についてはわかりませんが、霞ヶ浦を中心に日本中に被害が広がってしまった事は記憶に新しいことです。 霞ヶ浦の養殖業者の方々は著者も似たような立場でエンゼル病によって苦しめられた経験があるので苦しみも良くわかりますし、廃業に追い込まれる気持ちは耐え難いものだと思います。 錦鯉の業者も全て都道府県のウイルス調査が行なわれ大変だったようです。

 この出来事は直接、エンゼルフイッシュとは関係ないことではありますが、ウイルス性の感染症を軽視していると大変な事になるという事を理解して頂きたく、掲載しましたがエンゼル病とコイヘルペスは違いこそありますが非常に恐ろしい感染症である事は間違えない事です。 特に輸入エンゼルと国産エンゼルを混ぜて飼育する場合は注意してほしいと思います。
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エンゼル病に限った事ではありませんが、病気を保有している魚を自分の水槽に入れてしまうと元々飼育していた魚まで一緒に病気になる危険性が高く、ビギナーの飼育者がよくしてしまう失敗の1つと言えるでしょう。
 
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観賞魚用として販売されている魚病薬の中にも多少の効果がある製品は少なくありません。 ただ、エンゼル病はウイルス性の感染症である可能性が高い為、劇的な効果がある魚病薬は存在しません。 (写真は日本動物薬品 ニューグリーンF)
 
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