AngelFish.jp
このサイトは熱帯魚の女王と呼ばれるエンゼルフィッシュ(Pterophyllum scalare)をプロブリーダーによる
長年の飼育・繁殖経験に基くノウハウの一部を公開しの魅力と飼育・繁殖など総合情報を提供するサイトです。
徹底飼育マニュアル
コンテンツ一覧
第1章 エンゼルフィッシュってどんな魚?

第2章 失敗しないエンゼルフィッシュの購入ポイント

第3章 飼育に最適な水槽サイズと飼育可能なサイズと量について

第4章 エンゼルの飼育に最適な濾過装置とは?

第5章 エンゼルフィッシュにとって最適な餌はどんな餌?

第6章 飼育可能な水質・水温と最適な水質・水温について

第7章 エンゼルフィッシュと相性の悪い魚達

第8章 エンゼルフィッシュと相性の良い魚達

第9章 改良品種によって異なる飼育の難易度について

第10章 エンゼルフィッシュの寿命と繁殖可能な年齢について

第11章 輸入エンゼルとエンゼル病について

第12章 エンゼルの調子が悪い? 病気とその対処方法について

第13章 エンゼルフィッシュの水槽レイアウトについて
 
 
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■徹底飼育マニュアル
  (第1章〜第13章まで)

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エンゼルフィッシュ徹底飼育マニュアル 第13章
エンゼルフィッシュの水槽レイアウトについて
 
 エンゼルフィッシュを飼育する際にエンゼルフィッシュだけではなく、水草や流木などを入れて色々な熱帯魚と一緒に飼育したい言う方が大半だと思います。 第7章・第8章にてエンゼルフィッシュと他の魚との相性について記載していますがこのページでは水槽を彩るレイアウトについて説明をします。
 
 
 水槽のレイアウトを行う際の注意点
 
 熱帯魚のブームのおかげで水草や流木以外に現在は水槽に入れるための様々なレイアウト用の製品が発売されています。 水草に関しても非常に多くの種類が販売されており、誰でも育てられる簡単な種類から色々な条件が揃わないとうまく育たないような難しい水草も存在します。 まずは「水草メインの水槽」ではなく、エンゼルフィッシュをメインに考えた水槽のレイアウトを検証します。
 
水槽に利用する砂について
 
 単に水槽に敷く砂と言っても非常に多くの種類が存在し、なかにはエンゼルの飼育に適さないような砂も存在します。 「ベアタンク」と言う水槽にフィルターとヒーターのみで飼育される場合もありますが、ここでは一般的に利用される砂の良し悪しについて説明していきます。
 
 
 最もポピュラーな砂 大磯砂(フィリピン砂)
 
 最も古くから熱帯魚の飼育に使用されている砂で昔は神奈川県の大磯と言う地域で採取されていましたが採取が禁止されてからは海外より輸入されるようになっています。 最初のうちは貝殻などを多く含んでいる為にPH値を上昇させる傾向がありますが、逆に言うと水の酸化を防ぐ役割も行う為、急激なPHの低下を防止する事も可能です。 販売されているサイズも様々な種類があり、エンゼルフィッシュに使用する場合は「7里」〜「1分」と呼ばれているサイズが適しています。 通常に売られている状態では砂が汚れている為、お米を磨ぐ要領で洗ってから使用します。
 
 主に海水魚に使用される砂 サンゴ砂
 
 これは文字通りサンゴが砕けて砂になったものです。 この砂は見た目が白くてきれいな砂ですが、カルシウムが主成分で作られている為、水質をアルカリ性に変化させるのでエンゼルフィッシュの飼育には適さないので注意が必要です。 全く利用できない訳でもなく、慣れさせれば問題なく飼育できる場合もありますがエンゼルフィッシュの事を考えれば利用しないほうが賢明です。 また、このPH値をアルカリ性にする性質を利用して大磯砂などにごく少量を混ぜる事で中・大型魚などのPHの下がりやすい環境ではPHの低下を抑制する事も可能です。
 
 色々な用途を想定して製作された 人工砂
 
 現在は熱帯魚のブームの影響により非常に色々な砂が発売されています。 一般的には大磯砂のような黒っぽい砂を使用しますが水質に影響の少ないように設計された白、赤、緑、茶色など様々な色の砂や水草を植える為に適した砂など非常に多くの種類が存在しています。 エンゼルフィッシュの飼育に関してはこのような人工砂を利用する事に関しては特に問題はありません。 PH値をアルカリ性にしないような砂であれば問題なく使用できます。

 人工砂には主に2つのタイプに分かれ、セラミックで作られたセラミックタイプと水草の育成に最適な敷き砂を目指して開発されたソイルがあります。 セラミックサンドについては色合いも多く、人工的に着色した赤や青など色々な色があるので好みがあればその様な砂を使うのもひとつの方法です。 ソイルについてはこれは砂と呼ぶよりも「土」と呼ぶべき製品で多くの敷き砂とは異なり水質の調整機能を持っているのが特徴です。 特に水槽のpHを下げる効果が高い製品もあり、あまり極端にpHを下げる製品はエンゼルの飼育には向かないと言えるでしょう。

 
水槽に利用する流木について
 
 流木は水槽内に自然を再現する為に非常に良い物です。 単に流木と言っても非常に多くの種類が存在し、サイズや形も多彩です。 エンゼルフィッシュの飼育に利用する場合は特に注意する事はありませんが、あまり角の尖った流木だとエンゼルが傷つく場合がありますからそう言ったタイプは使用しない方が賢明です。 また、あまり複雑に流木をレイアウトするとごく稀ではありますがエンゼルが流木の隙間に挟まって死んでしまう場合もありますから注意が必要です。

 エンゼルに限らず水槽に流木を使用する際には「アク抜き」と言う作業が必要になります。 これは流木の中に存在する魚に有害な物質を取り除く作業です。 やり方は流木をお鍋に入れて沸騰させて1時間ほど煮るとお湯が茶色くなりますからお湯を捨てて水で冷やせばOKです。 最初のうちは水槽の水が黄ばむ(茶色)場合がありますがこのような場合は再度、流木を煮るかそのまま利用していると長い時間が必要ですが水換えを繰り返すうちに自然と色がなくなります。 また、アクアメーカーから発売されている「黄ばみ防止剤」を使用するのも効果的です。

 
 流木のアクとブラックウオーターについて
 
 流木のアクについては色々な意見があり、一概に「これがアク」という事は難しいものがあります。 例えば流木が採取される前に木の中に取り込んだ有害な物質や樹液のような物を「アク」と呼んだり、あるいは流木から発生する「茶色い水」をアクと呼ぶような場合もあります。 前者のように有害な物質の場合はしっかりと除去する必要がありますが、「茶色い水」に関しては鑑賞上はあまり良くはありませんがエンゼルに悪い影響を与える事はありません。

 テレビなどでアマゾン川の特集を見ていればわかると思いますがエンゼルフィッシュの原産地であるアマゾン川には大量の草や木が生えており、水中に沈んだ流木や枯葉などから水に色がついていない場所のほうが少ないはずです。 ブラックウオーターと呼ばれている水はこのような流木や枯葉などが水中に沈んで茶色い酸性の軟水を作り上げた物でそのような環境に生息している魚は逆に普通の環境では飼育が難しい場合が多く見受けられます。

 
エンゼルと水草の相性について
 
 エンゼルフィッシュは中型のシクリッドでは珍しく水草と非常に相性の良い熱帯魚です。 ある程度複雑に密集した水草水槽でもその平たい体で難なく過ごす事も出来ますし、砂を掘るような事も無く水草を食べるような事もありません。 水草水槽の写真にもエンゼルフィッシュが多く登場している事からも理解して頂けると思います。 特にと相性の悪い水草はありませんので自由なレイアウトが楽しめるはずです。

 特にエンゼルフィッシュに良く似合う水草としてはやはり同じアマゾン河を原産地とするエキルドルスの仲間でしょう。 特に最も販売されている水草といっても良いのがアマゾンソード・プラントでこの水草はエンゼルの水槽に良く似合い、また平たい大きな葉はエンゼルの産卵場所にもなるでしょう。 エキルドルスにこだわる必要はありませんがよほど植物質が不足していない限りはエンゼルが水草を食べる事は無いので自由なレイアウトを楽しむ事が出来るでしょう。

 
その他のレイアウト用の製品について
 
 昔は水槽をレイアウトする際には流木と水草が定番でしたが現在は色々なレイアウト用の製品も発売されています。 古くからある「土管」や「テトラポッド」をかたどった物や金魚によく利用されるエアーで動く水車のような物以外に非常に精巧に作られた熱帯魚用のレイアウト製品も多く存在します。

 主に流木などをかたどった物が多いようですが、流木のような手間は不要で色々なアイディアによって作られた物も多く存在します。 エンゼルフィッシュに利用する際には特別に注意が必要なものはほとんどありませんから自分好みに自由な製品を選ばれると良いでしょう。

 
 人工の水草について
 
 正直な所、水草は家庭菜園やガーデニング感覚で水槽にただ水草を植えた場合、大抵は数週間〜数ヶ月で枯れてしまいます。 その多くは魚の餌に該当する「光」と「肥料」の不足や呼吸に必要な「二酸化炭素」が不足したりする場合が大半を占めます。 特に初心者の場合は草を枯らしてしまう場合が多いので丈夫な水草を利用する以外に人工の水草を使用するのも一つの方法です。 昔はいかにも「ニセモノ」と言った粗悪な物が大半でしたが現在は非常に精巧に作られた物が多く、遠目で見れば人工水草だとわからない物もあるほどです。 本物の水草と違って枯れる事はありませんので長い間を楽しむ事が出来ます。
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大磯砂は最も古くから熱帯魚の飼育に使用されている砂で利用直後は砂の中にカルシウム分が少なからず存在する為、使用後1年くらいはpHをアルカリ性へ傾ける性質があります。

 しかし、カルシウムが抜けてしまえば水質に影響を与えない素晴らしい砂になり、長年にわたって使用された大磯砂はアクアリストの財産と言えるでしょう。(写真は大磯砂の上に落ち着いたコリドラス・ジュリー)
   
コンテンツ・イメージ

上記の写真は土を水槽用に特殊加工して粒状にした「ソイル」を使用した水槽で飼育されているエンゼルの写真。 ADAより製造・販売されているアクアソイルやマーフィードのコントロソイルなど、pHを強くに下げる性質を持つ製品もある為、その様な商品はあまりエンゼルの飼育には向きません。(写真はニッソー 熱帯魚安心サンドを使用)
 
水草コラム

 現在は水草の育成技術が発達して様々な水草が育てられるようになっていますが、昔は水草は「消耗品」として認識されていた時代も長く、本来は水中で育たないのに水草として売られている「水草モドキ」と言える草までいまだに販売されているほどです。 一般的に丈夫で誰でも簡単に育てられると言われている「アマゾンソードプラント」や「バリスネリア」と言った水草でも初心者の場合は枯らしてしまう場合が多いようです。

 このような水草は確かに育成が容易な種類ではありますが少なくとも最低限の育成環境がある状態の話です。 水草には熱帯魚の餌にあたる「光合成」を行う為の充分な光と肥料、そして呼吸に必要な「二酸化炭素」が必要となります。 上記で名前を挙げたような丈夫な水草は二酸化炭素を使用しないと育たないほど弱い水草ではありませんが、最低でも肥料と充分な光を与えてやる必要があります。 

 一般的な「熱帯魚飼育セット」では付属している蛍光灯が1灯タイプになっていますが、これでは光が不十分で少なくとも2灯用の蛍光灯を使用する必要があります。(一部の水草は1灯でも問題なく育つ物もあります) 熱帯魚は餌を与えなければ死んでしまいますから水草も同様に餌となる光や肥料が不足すれば枯れてしまうもの当然だと言うことを理解できるはずです。

 少なくとも雑誌などの自然の一部を切り取ったような素晴らしいレイアウトを行う為には二酸化炭素の添加などが必要不可欠になり、単に熱帯魚を飼育するよりも手間が多く、その為の費用も非常に高価になることが多いと言えます。 あくまでこのページはエンゼルフィッシュのレイアウトについて記載している為、水草主体の水槽については触れませんが、少なくとも沢山の熱帯魚を飼育し水草もしっかりと育てる事は非常に困難な為、自分がどちらの方向に水槽をレイアウトしたいのかを明確にしたほうが水槽の管理は容易になると思います。

 
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アマゾンソード・プラント
写真は最もエンゼルに良く合う水草の1つ、アマゾンソード・プラント。 エンゼルの繁殖用しても最適な水草の1つです。
 
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エキルドルス・テネルス
写真のエキルドルス・テネルスは丈夫で育てやすい小型で水槽の前景に利用される機会の多い水草です。 エキノドルスの仲間はその多くが砂の中の肥料分とある程度強い光があれば二酸化炭素の添加をしなくても育てられるので初心者向けとも言えるでしょう。
 
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