AngelFish.jp
このサイトは熱帯魚の女王と呼ばれるエンゼルフィッシュ(Pterophyllum scalare)をプロブリーダーによる
長年の飼育・繁殖経験に基くノウハウの一部を公開しの魅力と飼育・繁殖など総合情報を提供するサイトです。
徹底飼育マニュアル
コンテンツ一覧
第1章 エンゼルフィッシュってどんな魚?

第2章 失敗しないエンゼルフィッシュの購入ポイント

第3章 飼育に最適な水槽サイズと飼育可能なサイズと量について

第4章 エンゼルの飼育に最適な濾過装置とは?

第5章 エンゼルフィッシュにとって最適な餌はどんな餌?

第6章 飼育可能な水質・水温と最適な水質・水温について

第7章 エンゼルフィッシュと相性の悪い魚達

第8章 エンゼルフィッシュと相性の良い魚達

第9章 改良品種によって異なる飼育の難易度について

第10章 エンゼルフィッシュの寿命と繁殖可能な年齢について

第11章 輸入エンゼルとエンゼル病について

第12章 エンゼルの調子が悪い? 病気とその対処方法について

第13章 エンゼルフィッシュの水槽レイアウトについて
 
 
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■徹底飼育マニュアル
  (第1章〜第13章まで)

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エンゼルフィッシュ徹底飼育マニュアル 第6章
エンゼルの飼育可能な範囲の水質・水温、
              最適な水質・水温について
 このページではエンゼルフィッシュは基本的にはどんな餌でも慣れれば食べるようになりますが、栄養学的な観点と著者が長年に渡ってエンゼルフィッシュの累代繁殖を行ってきた経験を元にどのような餌が最適か?をまとめたものです。 飼育の参考にして頂けると幸いです。
 エンゼルフィッシュの素晴らしい適応能力
 エンゼルフィッシュは非常に水温・水質に適応性の高い魚です。 下記のデータは著者が実際に最低でも数ヶ月間は問題無く飼育可能な事を確認した水温・水質の適応範囲です。 エンゼルフィッシュの種類によっては適応能力も低い品種が存在しますから目安として考えて下さい。
水質・水温適応表
データ名 最低値 最高値
水温 22度 35度
pH 4.0 8.5
GH 0 12以上
導電率 0 1200μs以上
 
 このように水温、水質共に徐々に慣れさせれば非常に広い水質で飼育可能な事が理解できると思います。 さすがに水温が22度程度の場合は成長速度が遅くなりますが、pH値やGH値(総硬度)に関しては慣れてしまえばほとんど問題無く飼育可能です。 次に野生のエンゼルフィッシュが住んでいるアマゾン川の水質について調べてみると水温が26度前後で水質は6.5程度の弱酸性、硬度も3〜5程度の軟水だという事がわかります。 これは一般的なデータの為、採取さける地域によっては相当なバラツキがあり、あくまで目安に過ぎません。 また、水温はともかく、水質に関しては常に変化している物なので狙った値に留めておく事は非常に困難だと言えます。
 エンゼルフィッシュの基本的な飼育水温について
 
 上記の表で表したように非常に広範囲な水温で飼育できますが、適性値となるとある程度範囲は狭くなりますが、それでも水温24度から30度前後、水質は弱酸性の軟水から弱アルカリ性の中硬水まで幅広く対応できます。 

 特にブラック系統のエンゼルはやや水質にうるさく、弱アルカリ性の水質では体調を崩しやすい傾向もあるので弱酸性〜中性の飼育を心がけると良いでしょう。
 水温と新陳代謝の関係について
 
 熱帯魚に限らず魚は全て「変温動物」の仲間です。 簡単に言うと人は暑くても寒くても体温はほぼ一定ですが、爬虫類や両生類、そして魚類も自分では体温の調節をする機能が無いため、暮らしいてる環境によって自分の体温も変化します。 その為、水温が低い場合は新陳代謝が遅いのであまりエネルギーを利用しないのに対し、水温が高いと新陳代謝が活発となり多くのエネルギーを消費するようになります。 これは寿命の長さにも影響を与え、低い水温で飼育された魚は高い水温で飼育された魚よりも長生きしますが、これは新陳代謝の速度の差によるものです。 エンゼルフィッシュの寿命は大体5年から7年程度だと言われていますが、低水温で大切に飼育すると10年以上生きる場合も見られるようです。
 最適な水温と水質は?
 
 著者が長年に渡ってエンゼルフィッシュを飼育・繁殖させてきた経験から言うとやはり野生のエンゼルフィッシュが生息しているような環境に近いとされている、水温は26度〜30度、PH6.0〜7.5前後の弱酸性〜中性・弱アルカリ性付近の軟水で飼育するのが最も状態が良いように思えます。
 これはエンゼルフィッシュの繁殖された環境にもよるので一概には言えませんが、国産のエンゼルは基本的に中性から弱酸性の飼育される場合が多く、外国産のエンゼルは現地でアルカリ性の水で飼育・繁殖される場合が多い為、飼育するエンゼルによっても一概に何が良いとはいえないとはずです。
 熱帯魚を飼育する上で重要な水換えのサイクル
 
 バクテリアが正常に機能している水槽では魚の排泄物は アンモニア → 亜硝酸 → 硝酸塩 として魚に無害な形に分解されて行きますが、自然界と違い硝酸塩は草木に吸収されない為、結果として水槽内に蓄積して水槽のPH値を低下させる原因になります。 下記のグラフの━ 線ように水換えを行わないとPH値が生存限界ラインを下回ってしまい、死んでしまう場合もありますからPH値が下がり過ぎないように━ 線 を描くように水換えによって極端なPHの低下を防ぐ事が水質を維持するポイントになります。 表はわかりやすいようにPH 7.5 〜 6.0の間を水換えで維持してますが、神経質な熱帯魚の場合は図のようにPH値を一気に1.5も上げるとPHショックで状態を崩したり、死んでしまう事がありますからPH値が目的の値から下がり過ぎないうちにこまめな水換えによって維持した方が賢明だと思います。 ※水草を多く植えることで水換えを少なくすることは可能ですが、全く水換えを行わない飼育は現実的ではありません。

 
毎日の観察と規則正しい水換えのリズムが良い魚を育てる上では必要不可欠なことをしっかりと覚えて実行して頂ければ幸いです。
コンテンツ・イメージ


 元気で美しいエンゼルを育てる為にはエンゼルが暮しやすい環境を整えてあげる事は重要な要素のひとつです。(写真は“ウエディングエンゼル”とブラックベールテールエンゼル)
 
水質測定用品

 pHなど水質の測定には写真のような試験薬を使って行う方法が一般的です。 

 毎週1回は計測する癖をつけておくと万が一の自体を未然に防げる可能性が高くなります。(写真はTetra社製のテスト試薬・各種)
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