種類図鑑:ワイルドスカラレ ペルー系統 “ブルーフェイス”

ブルーフェイススカラレ

特徴

本種はペルーよりの直輸入により輸入したワイルドスカラレの中で、ブルーフェイススカラレと呼ばれる最も美しいバリエーションのスカラレになります。ペルーから輸入されるワイルドスカラレはまとめて“ペルーアルタム”と呼ばれる事もあり、統一された基準が無いので混乱しやすくなっています。

私自身が確認しているケースとして、ペルーより輸入とされるスカラレは大きく分けて3種類に分類できます。1つはコロンビア便で輸入される大半を占めるタイプ、次に背中を中心にレッドスポットの入るレッドスポットスカラレ、そして最後に鰓蓋を中心に青い発色と体表に黄色~朱色の模様が現れるブルーフェイススカラレです。

この3種類は特に小さい幼魚では判別することは極めて困難であり、ある程度の特徴が現れる若親以上にならないと識別するのが難しい事も混乱に拍車をかける原因となっているものと推測されます。

飼育ポイント

基本的な飼育に関しては改良品種のエンゼルと大きく異なる面はありません。具体的な飼育方法については別章の飼育マニュアルを参考になさって下さい。但し、野生種の場合は国内ブリードであったとしても遺伝子レベルで警戒心が強く、機敏とも言えますが神経質な面も持ち合わせています。

特に餌については魚食性が改良品種よりも非常に強く、口には入るようなサイズの魚やエビを積極的に捕食する性質がある為、混泳には注意する事が必要となります。また動物性の餌を好む傾向も強いため、人工飼料も慣れれば食べますが、冷凍赤虫などを好む傾向も遺伝子レベルの本能によるものと考えられます。

愛好家の水槽紹介ページ、埼玉県 原田様宅のエンゼル水槽で飼われているエンゼルもこのブルーフェイススカラレになります。

繁殖について

ワイルドエンゼルは充分な親魚まで成長した個体でも、改良品種の系統よりも雌雄の差が非常に少なく判別には高い判別スキルが要求されます。基本的な繁殖の方法は同じですが、難易度で言えばブラック系統のエンゼルなどよりも少し上なスキルが必要です。仲の良いペアを見つけ、落ち着いた環境の弱酸性の軟水を用意してなるべく驚かせないように飼うのが繁殖をさせるコツになります。


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