品種の特徴
レッドトップダイヤモンドエンゼルはベースとなるゴールデンエンゼルにブラッシング系統(透明燐)を交配して制作された改良品種です。このゴールデン系統+ブラッシング系統には2通りのパターンが存在し、1つは本種のように頭部を中心に朱色に染まるレッドトップと呼ばれる系統、そしてこのレッドトップが見られない方向で改良されたホワイト系統の品種があります。
本種はレッドトップ系統へ鱗に凹凸が現れ乱反射してキラキラと光るダイヤモンドの系統を複合的に組み合わせて作られた改良品種になり、鱗の大半はブラッシング系統の光を反射しない透明燐の為、ダイヤモンドの模様はありますが、光を反射して光る部分はほとんどありません。
頭部の赤味を維持するためにはアスタキサンチンなどの色揚げ効果がある餌を与える必要があります。赤虫のような色揚げ効果の全く存在しない飼料しか与えていない場合、頭部の色が薄れて黄色に近い色合いになるので望ましくありません。なるべく強い色揚げ効果を持つ飼料、例えばキョーリン 咲ひかり金魚 色揚げ沈下などを頻繁に与える事で美しく仕上げる事ができます。
繁殖について
この品種の繁殖は改良品種の中では特に難しい事はありませんが、ダイヤモンド系統は鱗の凹凸が発生する変異種の為、ダイヤモンド以外の系統と比べて子供の奇形率が高い傾向にあります。レッドトップの部分は生まれてくる個体差がかなり多く、質のよい個体を作るためには選別交配を続ける必要があります。
尚、繁殖に対する水質はそれほど神経質になる事はありませんが、なるべく弱酸性~中性の軟水で飼育した方が成功率は高くなる傾向にあります。産卵するとメスは卵を産むのに多くの栄養を消費するため、栄養価の高い餌を充分に食べさせて飼育するのがコツと言えます。
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