この最終章では、第1章から色々な魚のタイプ別にエンゼルとの混泳について掲載してきましたが、紹介のなかった魚たちについてまとめてこのページで紹介します。
レインボーフィッシュとエンゼルの混泳
レインボーの仲間は比較的小型の種類からやや大きめの種類まで比較的多くの種類が存在します。エンゼルとの混泳については基本的にはどのような種類でも可能な場合が多く、10cmほどになるグループとしてはハーフオレンジレインボーやブルーレインボー、コームスケール・レインボーなどが挙げられ、エンゼルと混泳する場合は90cm以上の水槽でゆったりと混泳させるのに向いています。
それに対して5cmほどのグループとしてはネオンドワーフレインボーやポポンデッタ・フルカタ、マクローチレインボーなどの種類については60cmでも混泳は楽しめると言えます。この仲間の多くは比較的、カラムナリス症に罹りやすい傾向があるので混泳する際には病気の持ち込みを注意しなくてはいけません。
南米産のナイフ、ゴースト類とエンゼルの混泳
ナイフフィッシュの仲間はスポットナイフのような種類は古代魚の仲間で紹介しましたが、同じナイフと名前の付く魚でもグリーンナイフやカラポナイフ、リーフナイフなどは古代魚の仲間ではなく、電気ウナギのグループに属します。またブラックゴーストを始めとしたゴーストの仲間も同様です。
基本的にこれらの仲間は電気ウナギを除いてはエンゼルと混泳可能な種類も多く、主に底層を泳ぐ魚の為、全長30cm未満の種類であれば混泳出来ると言っても良いはずです。但し、夜行性の種類が多くエンゼルのヒレを噛る性質を持ち合わせている事もあるため、無傷での混泳を行うことは難しいものと考えられます。また、同種間では電波を出してテリトリーを主徴するので狭い水槽で似たような仲間を複数飼育するのは難しい面もあります。
サンフィッシュとエンゼルの混泳
サンフィッシュの仲間はナイル・パーチのような50cm以上に成長する大型種もいればピグミーサンフィッシュのようなわずか3cmほどの種類まで多種多彩です。ルアーフィッシングでお馴染みのブラックバスやブルーギルもこんな仲間に該当します。
エンゼルと混泳可能な種類としては南米産のリーフフィッシュやポリセントラス、プリストレピスやチョコレートナンダスなど、概ねサイズが5~15cmほどの種類であれば混泳できる種類も多いでしょう。大半の魚は魚食性の強い魚なので、餌にメダカなどを与える場合はカラムナリス菌等の進入に注意すると良いでしょう。
魚種別混泳マニュアルのコンテンツ一覧
1.カラシン類とエンゼルの混泳について
2.コイ・ドジョウ類の混泳について
3.ベタ・グラミー類の混泳について
4.ナマズ類の混泳について
5.シクリッド類の混泳について
6.メダカ類の混泳について
7.古代魚類の混泳について
8.その他・熱帯魚などの混泳について